安齊賢太さんの春。
2017年 03月 13日
土に糊剤として漆を入れたものを焼き締まる直前まで焼成した磁器の上に塗って磨いて、という作業を何度も繰り返し、また焼き付け、更に磨いてようやく完成するという本当に手間のかかった作品です。
完成までは小さなものでも1か月以上かかるそうで、慈しむように時間をかけて作られた器は自然と愛でたくなる空気をまとっています。
黒なのに、どこか柔らかな雰囲気なのはそういうところからきているのでしょうか。
凛としているのにふんわりと在れる。そういう作品と日々を過ごしていればいつかはそんな素敵な人になれるかな、と期待しつつ豆皿を使っています。
安齊さんの陶胎漆器で日用使いのものは只今豆皿のみですが、ただいまもう少し大きなお皿も制作をお願いしております。さきほどのお話の通り、とても時間のかかる作品ですのでだいぶ先になってしまいそうですが、入荷次第またこちらのブログでお知らせしますね^^!
そうそう、昨日現在発売中の雑誌LEEを読んでいたら、女優の中谷美紀さんが安齊さんをお気に入りの作家と話していらっしゃいました。あんな美しい人と同じ作品を使っていることに、なんだか嬉しくなってしまったのでした^^
by g_yoyo
| 2017-03-13 11:00
| 展示