やっぱりパンが好き。

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河出書房新社から出ている、おいしい文藝『こんがり、パン』という本を読みました。

本を開いてまず一つ目のお話で、津村記久子さんの文章に、

「パンにバターをつけて食べるだけで幸せー」などとわたしはよく言うが、「だけで」というほどバターは控えめな脂肪ではない。

とあって打ちのめされる。

だって私もよく言っているのですから、その言葉。

死ぬ前に食べるとしたらどんな食事がいい?とか、これから先、ずっと同じメニューしか食べられないとしたら何を選ぶ?とかいう話題になって私が真っ先に思い浮かべるのはバタつきのバゲットなのです。あああのふんわりと香る芳ばしいパンの香り、パリッとした皮と滋味のある白い柔肌。バタは少し酸味のあるのがいい。発酵バタ、それが爽やかに鼻から抜け、乳本来の甘さを感じさせるのです。

もうひとつ、ひどく共感してしまったのが平松洋子さんの文章です。

「耳は、いつだってうれしい。(省略)とりわけにんまりさせられるのはパンの耳である。」

パンの耳愛。

「(食パンを買うと)はじっこに四角い茶色の一片がついていることがある。二斤なら、両側に一片ずつ。耳がちゃんとついているだけでまっとうなパンを買った気になり、うれしくなるのだ。」「わたしの目あては一枚だけついているパンの耳だった。はじっこの茶色い耳を確認すると、しめしめと舌なめずりをした」


共感せずにいられない、このパンの耳愛!


パンの耳大好きなんです。あんなに美味しいところを切り落とすサンドイッチが信じられません。だから私の作るサンドイッチは絶対に耳残しです。あの茶色の愛しさと言ったらかわいい小動物の毛並みのようではないですか(食べますけど)。

他にも気になる作家さんのパンにまつわる話がちょこちょこと抜粋されています。抜粋なので、ものすごく尻切れトンボな感じがしたりするんだけど、それはそれで、「この話の掲載されている本を読んでみたいなぁ」と思わされてしまうので、なかなかやりおる1冊なのです。

さあ、曜燿にパンの似合ううつわはありますかね。
それはこちら。鈴木美汐さんの角皿、トーストにぴったりのサイズじゃありませんか。

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小さな丸パンならそのシンプルさに寄り添うシモヤユミコさんの器はいかがでしょう?

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スコーンという手もあり、その場合、ジャムやクロテッドクリームを載せるスペースも必要なので山田洋次さんの長方皿など望ましい。

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うーん、パンが食べたくなってきた!

ギャラリーロード沿いにある森の石窯パン屋さんに買い出しに行きたいな〜。

留守番してくれる人(社長)が来てくれるといいんですが…。


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by g_yoyo | 2016-08-04 11:00 | 本ヨムヨム。 | Comments(0)

茨城県笠間にある陶芸ギャラリー曜燿のブログです。


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