ことばの食卓。

武田百合子さんの文章が好きです。
お調子者のような文章しか書けない私からしたら、流れる川のその底の、静かにたたずむ石のようなその風情は羨望の的なのです。
川は流れ、石はそれをじっと見ている。冷静に観察して、ときおりぎょっとするような「ほんとうのこと」をストレートにぶっこんでくる。
力強くてかっこいい言葉たち。
それでいてどこか夢のように場面が切り替わっていく。さばさばと、しかしお祭りの残像のような余韻たっぷりに。思い出とは余韻なのだ。
それにしても記憶力がいいかたです。会話、情景、そして細かく細かくありとあらゆる食べ物がじゃらじゃら出てくる。
この食べ物たちが似合ううつわはどれだろう、と曜燿を見まわしてしまいます。
想像の中で、それらを器に盛りつけていくわけです。

谷口左和子さんの小皿に薄く薄く切った枇杷、
シモヤユミコさんのマグカップに牛乳、
鈴木環さんのまめまめ小鉢にキャラメル…。

雛菓子、
白酒、
おでん、
シャーベット、
うなぎ、
シベリヤ、
蒲焼、
オムレツ、
焼きもろこし、
うどん、
おでん、
紅白蒲鉾…。
まるでマッチ売りの少女みたいに妄想のごちそうを並べてしまいます。

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写真はまめまめ小鉢とお客様にいただいて美味しかったキャラメル!

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by g_yoyo | 2016-07-09 11:00 | 本ヨムヨム。 | Comments(0)

茨城県笠間にある陶芸ギャラリー曜燿のブログです。


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