柳宗悦『手仕事の日本』

というわけで、柳宗悦の『手仕事の日本』を読み終えました。

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柳宗悦が日本中の手仕事を紹介する1冊。
小間絵は芹沢銈介。見ていて楽しく、カッコイイです!

結構偏ったものの見方をする宗悦さん。
自身は裕福なのに「贅沢や遊びはとかく悪の原因になる」だとか、生活の大変さを知ってか知らずか半農半工こそがすばらしいだとか、お金持ちの勝手な言い分がかなり見受けられるのですが、民芸品というものに光をあてたということはやはり本当に大きなことだと思います。
実際知らなかった民藝の品々がたくさんあって、ネットで調べてはディスカバリージャパンしていました。

われらがホームについては「茨城県に来ますと、そう語るべきものを有ちませんが」などと前書きされてしまいましたが、「なんといっても純楮の和紙を生んだ国」と紹介され、笠間焼、馬具について語られ、織物の説明に於いては「商品化しすぎた、一列の品になりつつある」ものが多い中で「たった一ヵ所の例外」とされて「結城紬」の説明がありました。これには嬉しくなってしまいましたね。
わたくし去年くらいから浴衣が欲しいという気持ちがむくむくと育ってきておりまして、気になっていたのです、結城紬。結城紬ミュージアム 紬の館では浴衣を作れるのですよね~。ものすごく興味あります!

この本で紹介されている民藝のうち、絶えてしまったものもあるでしょう。けれど例えばこぎん刺しについて、「ほとんどもう絶えました」と書かれていたものが今現在では、『kogin.net』なんていう素敵にオシャレなサイトもあったりして、時代に即してきちんと受け継がれてきているのを見るのはとても嬉しいものです。なくしたくない物を、大切にサポートして行きたいなと改めて考えた1冊でした。宗悦さんのそういった気持ちがどこからやってきたのかは、11頁から14頁までのたった2枚にぎゅっと凝縮されています。

「そもそも手が機械と異なる点は、それがいつも直接に心と繋がれていることであります。機械には心がありません。これが手仕事に不思議な働きを起こさせる所以だと思います。手はただ動くのではなく、いつも奥に心が控えていて、これがものを作らせたり、働きに悦びを与えたり、また道徳を守らせたりするのであります。そうしてそれこそは品物に美しい性質を与える原因であると思われます。それゆえ手仕事は一面に心の仕事だと申してもよいでありましょう。(略)一国にとってなぜ手による仕事が大切な意味を持ち来すかの理由を、誰もよく顧みねばなりません」

機械が悪いとは思いませんが、手仕事も大切に守られるべきものと思います。

さてこちら、民藝カタログとしてはもちろん、旅のお伴にもなりそうです。
弘前城址についての描写は実際に散歩しているみたいでわくわくしました。その頃とは勿論、色々と変わってしまっていることもあるでしょうが、かつての景色に想いを馳せるのもまたひとつの愉しみ。そして、見るべき民芸品の他、おすすめのおやつなんかについても所々語られていたりします。この本があれば買うべきお土産ものは逃さないはずです^^
巻末の地図と索引が便利です♪

それにしても、ほんと、日本全国各地に色々なものがあるものです。
そいでもって曜燿には日本各地の特産品などをプリントしたキッチンクロスございます。
現在販売中の絵柄は、新潟、東京、横浜、川崎、名古屋、大阪、福岡。

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色も柄もほんとにかわいいーーーっ!しかもリネンとかや生地なので、毛羽立たず優秀です!
ぜひお手に取ってご覧ください^^

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by g_yoyo | 2016-06-20 11:00 | 本ヨムヨム。 | Comments(0)

茨城県笠間にある陶芸ギャラリー曜燿のブログです。


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