花の季節。『花とアリス』O.S.T

桜の開花も西のほうではぼちぼちと始まっているようですね。
花。
花粉症持ちなのでなかなかお花見に行く機会を(というか勇気を)持てずにいるのですが、花という存在はとても好きです。
この時期はまだ切り花も持つのでフリージアを飾ったり、ジュリアンの鉢を買ってきたり。
花…。
コーヒーが好きで、毎日飲むのですが、今飲んでいるのはSAZAの『梅』ブレンド。私好みの香りと甘い余韻。エクセレントな美味しさ。
ここでも、花。

先日奥田製陶所の素敵な二人娘とふと岩井俊二監督の話になり、『花とアリス』の話になりました。
岩井俊二監督といえば独特な空気感を映し出す方ですが、その作風ではへヴィーなテーマのものも目立ち、好き嫌いが分かれるのかもしれません。『リリイ・シュシュのすべて』なんて「鬱映画」と呼ばれたりもしますし。
でもあの人に10代のむきだしで儚く美しい時間を切り取らせたら右に出るものはいないのではないでしょうか。
それが例えある意味ファンタジーだとしてもどこかしら真実とつながるような。そうじゃなきゃどうしてこんなにも心惹かれてしまうのかわかりませんもの。ブランキージェットシティの『ガソリンの揺れ方』で歌われる、本当は無かった「細く美しいワイヤー」のような。きりきりとしたワイヤー。
『リリイ・シュシュのすべて』も『花とアリス』もどちらもそんなまるで花の命のような時間を切り取った作品ですが、恋愛と解放を主題にして扱った『花とアリス』の方がコミカル要素も多く救いもあり穏やかに観られる映画かもしれません。



久しぶりに観たけれど、やっぱりとてもよかった。演技力の差がけっこうはっきりと目に見える作品なのだけどあの色合いのせいなのかなんなのかそこはスルーして観られてしまう。演技が下手だろうが何だろうが10代のぴよぴよとしたあの美しさは絶対的なものだなぁ、ああ、ウツクシイなぁ。別にロリコン根性とかではなくって、なにかを信じているということとそういうものを脅かすような別のなにかとのぎりぎりの駆け引きを未熟だからこその綱渡りで渡っていく真剣さみたいなものが感じられるからなのかもしれません。大人になるとそれなりにできてしまうことや折り合いをつけてしまうことが、できないゆえの。置いてきぼりにしてきた何かにハッとする。
「細く美しいワイヤー」(ブランキー)であり、「黄金の月」(スガシカオ)である美しさ。精神年齢12歳の小さな自分を飼いならす36歳の私は時々そんな美しさの中に身を置いてうっとりとしていたいのです。

というわけで、しばらく曜燿のBGMは『花とアリス』のサウンドトラックです。
春めいた音の中、心を柔らかくしてくれる器を見つけてみてください。
花生けにもぴったりのピッチャーや猫の姿の一輪挿しなども並んでいます。

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by g_yoyo | 2016-03-25 11:00 | 音楽。 | Comments(0)

茨城県笠間にある陶芸ギャラリー曜燿のブログです。


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