メリーチョコレート。

子供の頃の『メリーチョコレート』って存在は、一箱にいろいろのチョコレートがたくさん入っていてまるで宝石箱みたいで、例えば父が職場でバレンタインデーにもらってきたり、親戚のおばさんからお土産でいただいたりするととても嬉しかったのを覚えています。『Mary's』って書いてあって女の人の横顔のシルエットが印刷されているにもかかわらず『メリーチョコレート』って響きもヤギや羊を連想させ、動物好きだった私にはなんだか好ましいものでした。

でもいつしか老舗のチョコレートがつまらなく感じる時代を迎えました。
メリーチョコレートよりアーモンドチョコレートやカプリコや、期間限定チョコレートスナックなんかが魅力的だった思春期。
その後、自分でお金を稼げるようになると、茨城では滅多にお見かけしない洒落乙なチョコレートたちに目が行くようになりました。
BABBI、ピエール・マルコリーニ、そして麗しのジャンポール・エヴァン!それらは確かに美味しかった。去年までの私は「大人はいいものを少し」というどこかで借りてきたような感覚でヴァレンタインチョコレート売り場に臨んでいたのです。
でも今年、私には急激な変化が訪れることとなります。
突如雷に打たれたかのように私を支配した「箱一杯のチョコレートを、アドヴェントカレンダーのごとく毎日少しずつ食べたい」という想い。それは村上春樹の『パン屋再襲撃』くらいの切実な、呪いのような想いだったのです。もう、居ても立っても居られない。デパートのメリーチョコレート売り場に行って鼻から胸いっぱいにチョコレートの香りを吸い込むと、その欲望は揺るぎない決心へと変わり、40個入りのチョコレートボックスを購入したのでした。
そうそう、これこれ!トリュフとかじゃなくってチョコレートを固めただけの、この鉛筆みたいに硬派なチョコレートの香り!たまらない。

歳をとると子供に還るとよく言われていますが、最近そういう感覚になることがとても多いです。でもそれはあの頃とまるで同じなわけではもちろんなくて、昔は見えなかったいいものを再発見しているというまた新たなステージなのだと思っています。

久々に食べたメリーチョコレートは私に幸せを運んできてくれました。

さて、『おやつのじかん』展開催中の曜燿です。
メリーチョコレートとお似合いな器はどんな器でしょう?
メリー、それはヤギでも羊でもなくきっとあの横顔の女性なのですよね。それでは、と推させていただくのは中村かりんさんの小皿です。

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春らしく、かあいらしく、これからの季節にもメリーチョコレートにもぴったりです。きっとメリーさんもめえめえ喜んでくれることでしょう。
と、村上春樹っぽくしめさせていただきます。

おやつ大好きな皆さま、ぜひ曜燿に足をお運びくださいね^^



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Commented by tougeika-kikuchi at 2016-02-23 01:43
メリーチョコレートの箱詰めって懐かしいですね、子供心になんで中身が違うんだろうって思ってたりしてました。    いまだにいろんな味を楽しめない未熟な大人です。
Commented by g_yoyo at 2016-02-24 12:26
> tougeika-kikuchiさん
中身が違う…とは色んな種類のものが入っているということでしょうか?
子供時代から1つ筋の通った自分の好みをお持ちだった!?
その稀有な感覚が作陶にも生かされているのでしょうか^^
私は大人になった今も色々と目移りし通しです^^;
by g_yoyo | 2016-02-22 11:00 | つれづれ。 | Comments(2)

茨城県笠間にある陶芸ギャラリー曜燿のブログです。


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