『いばらき工芸大全Ⅱ 金工の巻』に行ってきました。

茨城県陶芸美術館で開催中の『いばらき工芸大全Ⅱ 金工の巻』を観に行ってきました。
エルドラード!って感じのポスター、わくわくしますね。

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『水戸金工』という言葉を知っていますか。
私は水戸生まれ・水戸育ちにもかかわらずこの展示を見るまで全く知りませんでした。
徳川御三家のこともあり、水戸には一流の金工家たちが集まったそうで、素晴らしい刀装具が数多く残っているとのこと。
「江戸時代半ばに興隆した水戸金工と呼ばれる刀装具の技は明治以降も海野勝珉らの活躍により近代の金工作家の制作に継承されました。」とチラシには書いてあります。
勝珉は受賞を重ねる一方、岡倉天心にその技量を認められ、東京美術学校(現在の東京藝術大学)の創成期から教鞭をとり、金工教育の面でも大きな功績を残したそうです。息子である清も同校で教鞭をとり、1955年には重要無形文化財「彫金」の保持者に認定されました。そのほか現在に至るまで多くの茨城ゆかりの金工作家が活躍しています。

「金工に焦点をあてた本展により、茨城の金工作品や、時代を超えて受け継がれた技の魅力が見直される機会となれば幸いです」(チラシより引用)

わたくし、実はあまり目が良くないのですがうっかり眼鏡を忘れてしまったのが残念なほど精緻な彫りを施された作品たちがずらり。そしてただ細かいだけじゃない。実に行き届いた目線の面白さ。構図が素晴らしいのです。鍔なんて、表裏どちらもしっかりとデザインされ、丁寧に彫られています。象の図案の鍔があったのですが、裏面は象のでっかいお尻!なんてユーモア感覚あふれる作品なのでしょう。日本人はユーモアがわからないなどという論調もありますが、こういった作品を観てからものを言ってほしいですねぇ。
二代・海野美盛『月に蝙蝠図手板』も唸る構図。
初代・北側北仙の『牡鹿置物』の、ぬめりとした毛皮を感じさせる鹿の今にも起き上がりそうな佇まい。
「こんなところまで心を配ってデザインを施すのだなぁ」と感心してしまうような緻密な刀装具の表す世界観。
可愛らしかったりかっこよかったり美しかったり様々な作品が一堂に会しています。
きっとどなたも「これ好きだなぁ!」と思えるものが見つかるのではないでしょうか。
『いばらき工芸大全Ⅱ 金工の巻』は3月6日までです。


そして『いばらきデザインフェア2015-2016』も観てきました。
茨城を誇りに思うかっこよさににまにましっぱなしです。「なめんなよ茨城」とか言ってる場合じゃないです。いや、それはそれで「ヤンキー多い」とか「建造物の無駄な巨大さ」とか面白いんですけど、キャッチーな面ばかり拡大してる場合じゃないです。こういう普通に素晴らしい面ももっと日の目を見るように努力しないと。
実際「へえ、こんなすてきなものがあったんだ!」とか「こんな素晴らしい取り組みをしていたんだ!」とか初めて知ったものもたくさんありました。
2013年のものから『いばらきデザインセレクション』という冊子が3冊おいてあり(TAKE FREE)、これまで選出された良質のものをチェックできます。もちろんもらってきたのであとでゆっくりじっくり見るつもりです。
会場には当店でも作品お取り扱いのある鈴木美汐さん、鈴木環さんの器たちも素敵にディスプレイされています。
こちらは2月7日(日)、明日までですね。

どちらの展示も見る価値ありですよー!
もちろんミュージアムショップも見る価値ありです!
工芸の丘のイチゴソフトクリームも食べたい!←もはやただの願望

今週末のお出かけに茨城県陶芸美術館、いかがでしょうか。
そして曜燿も元気に営業中!
どうぞお立ち寄りください^^

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by g_yoyo | 2016-02-06 11:30 | 笠間。 | Comments(0)

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